Ragus2009:12/15夜:名古屋公演レポート

2008リバーダンス公演でもお世話になりましたみれーぬさんから、名古屋レポートいただきました。ありがとうございます!
Dec. 31 2009
posted by moriy

公演会場は、Riverdanceで通い慣れた名古屋市中区栄の愛知県芸術劇場大ホール。このホールは音響が素晴らしいので、生演奏&生足音が楽しみです。

開演前に舞台装置を見に行くと、幕の外(客席側)の中央に約1m四方の、(おそらく)ソロを見せるためマイクを仕込んだ「踊り場(台)」が設置されていました。他の会場では、ロナン氏が客席から登場する演出があったようですが、残念ながら名古屋ではそのような板敷きの通路は作られていませんでした。

舞台袖で視界が遮られてしまうオーケストラ・ピット内の左右3〜4席は、今回はチケット販売されていなかったようです。

開演時間の18:30を少し過ぎて幕が上がると、向かって左からパイプ、フィドル、アコーディオン、キーボード、ギターの見慣れた懐かしいバンド編成。(あれ? パンフレットに載っている6人構成は、見逃した2006公演のものでしょうか?)

パイパーのショーン君、若い! フィドルのファーガル氏は、山高帽にあのパーマ・ヘアが似合ってるんだか似合ってないんだか(笑)。大将の白髪混じりの頭は、前回(たった2年前ですからね〜)とさほど変わっていません。

前回の記憶とDVD&CDで「予習」していたものの、オープニングから曲構成がかなり変わっており、手拍子、拍手の間の合わせ方に戸惑うことしばしば。出演者の方から催促(アピール)されて慌てて手拍子を始める有様。特に2幕に入って伝統的なステップ(ほうきダンスとか)が入れ替わり披露されるパートでは、曲の早さも次々変わっていくので合わせるのがタイヘン。

舞台背景に、アイルランドの風景が描かれた絵が2種類ほど映し出されるシーンがありましたが、これが子供さんが描いたような手書き風で、とてもほのぼのとして微笑ましい。

さて、リード・ダンサーのみなさんですが、若さ&野性味あふれるロナン氏に対し、ノーブルで上品なマイケル氏のステップといった印象です。あのウワサの体型が心配だったマイケル氏ですが、ツアー終盤に入って相当カラダを絞ってきたように見受けました。ロナン氏が全身を使ってオーバー・アクション気味にステップを踏むのに対し、マイケル氏は伝統的スタイルに忠実に、上半身の姿勢を保ったままと、どちらも素晴らしく好対照でした。

女性陣では、Riverdanceでお馴染みのポーラ嬢が、大柄で(失礼)迫力のあるステップを踏むのに対し、ジャシンタ嬢は少女のような眼差しを客席に振りまきながら可憐に踊ります。彼女がジグをソロで踊るシーンがあったのですが、予習のビデオ(NHK『まるごと見せますアイリッシュ』)で観たの子供達の競技会の様子を彷彿とさせ、とても可愛らしかった! もうひとり、お名前を紹介されていましたが、ごめんなさい...聞き取れませんでした。

さて今回の来日メンバーの華、ディアドレ妃は前半2曲、後半2曲を披露してくださいました。特に(日本公演を意識しての選曲なのでしょうが)ホンモノの「You Raise Me Up」は鳥肌ものでした! 本当に心が洗われる気持ちになりました。

フィナーレは、ファーガル氏がバウロンで会場との一体感を高めながら盛り上がっていき、拍手、拍手のうちに終わってしまいました。アンコールの手拍子に再び幕が上がったものの、フィナーレを少々繰り返しただけで終わってしまったのが心残りです。でも、幕が降りきるまで覗き込んで会場に手を振ってくださっていたメンバーのみなさんと気持ちは一緒になれた満足感で、幸せな心持ちで帰路に就きました。